僕達の認識能力は現在の科学技術からみてもかなり高性能だ。
目はデジカメで換算すれば2億画素以上らしい。
嗅覚や味覚、触覚などは現在の科学技術では到底適わないほどだ。
(たぶん)
これら多数の高性能センサーが出力する情報量は当然膨大なのは
最近の高解像度デジカメの出力ファイルサイズを見れば判るな。
目だけでも桁違いの情報量ということだ。
この巨大な情報を処理するのは脳だ。目から送られた巨大な情報を展開し
認識し判断する処理時間はやはり恐ろしく超高速処理!とは言っても
0.1秒程度は掛かるらしい。
超高速処理した結果は反応行動となって手や足に命令される。
神経から伝達され運動器官の筋肉によって行動開始される。
この処理時間も勿論高速なのだが0.2秒程度は掛かるらしい。
有髄神経を持って恒温動物な僕達は神経伝播速度は高速な部類で
その速度は秒速100m程だと言われる。当然神経は太く短い方が速度が
高く体温が高い方がより速いという事らしい。
目から入った情報はすぐさま脳に伝わり高速で判断し手や足に伝わる。
この時、三半規管や脊髄などで受けた平衡感覚、重力変動なども捕捉される。
目や三半規管、脊髄などは脳とほぼ直結する位距離が短いので入力情報を
判断するまでの処理時間は0.1秒ちょい位か。行動に現れるまで+0.1秒弱程度か。
見てから行動まで0.2秒程度か。これらの処理を絶え間なく行っている訳だ。
ところでクルマの場合だ。
ボクが箱根あたりでの平均速度は60kがいいところではないだろうか。
茂原あたりでの平均は85k程度だったから環境を考えるとイイセンではないかな。
時速60kとなると0.2秒で移動する距離は3.3mとなる。
見てから操作開始するまでに3.3mも進んでしまっている。
3.3m進んでからブレーキを踏んだりハンドルを操作したり開始するわけだ。
ところがクルマは僕達ほど反応速度が高くない。
入力があってもその反応は想像するより遥かにゆっくりだ。
操舵を受けタイヤの角度が変わって慣性と摩擦力の差で重心が移動し
サスペンションが受け荷重に対する抵抗力を増えヨーが発生して旋回力が
生まれる。そうしてやっとのことで曲がっていくのだ。
僕らの反応速度+物理法則が実際の挙動になっていくんだろう。
という事は、
見て操作しているつもりでもクルマは既に遥か未来(?)の新しい状況に
居るわけだ。このズレは絶対に消せないんだ。
まして感じてから操作を入れていてはズレは大きくなるばかりだ。
だから視線を遠くに飛ばして今を感じて予測に補正を掛けながら走らせるんだ。
「どこを見て走るか」とはこういう事だ。
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